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贈与に関するコラム
現金よりも不動産や会員権を贈与する
贈与税を計算する場合の財産の価額は、通常の取引価額ではなく相続税評価額で評価します。
不動産やゴルフ会員権の相続税評価額は、通常の取引価額よりも低いのが一般的です。そのため、生前贈与による相続税の節税対策では、現金で贈与するよりも不動産やゴルフ会員権などを贈与したほうが節税になります。
不動産の相続税評価額は、場所によっても異なりますが、概ね通常の取引価緬の70%から80%程度と言われます。したがって、現金で贈与するよりも不動産で贈与したほうが2、3割は財産の評価が下がり節税につながります。
また、不動産と同じように、通常の取引価額と相続税評価額の差額が大きい資産にゴルフ会員権があります。取引相場のあるゴルフ会員権は、通常の取引価格の70%で評価することになっています。
ゴルフ会員権は負担付贈与により子に移転することもできます。
負担付贈与とは、借金と一緒に財産を贈与することです。不動産を負担付贈与した場合の評価額は、相続税評価額ではなく通常の取引価額によることになっていますが、ゴルフ会員権を負担付贈与した場合の評価は相続税評価額によることができるのです。
例えば、1,000万円のゴルフ会員権を300万円の自己資金と700万円のローンで買ったとします。このゴルフ会員権の相続税評価額は700万円(1000万円×70%)ですので、これを700万円のローンと一緒に子に贈与しても、贈与税はかからないというわけです。
通常の取引価額を1,000万円とするとそれぞれの相続税評価額は、
現金 1000万円、家屋 約700万円、土地 約800万円、ゴルフ会員権 700万円となります。
上記のように、相続税評価額が通常の取引価額よりも低い財産を贈与するとより効果的な対策になります。
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